←現在、ブータンのこの立体マンダラは、一般大衆に仏教の世界観をわかりやすく教えるのに使われています。
マンダラの初期はこのような立体マンダラで、その後平面にマンダラ思想を表現していったのでしょうか?
日本の東寺の羯磨曼荼羅(かつままんだら)は日本で初めて(承和6年、839年)マンダラを立体化したものと言われ、平面から立体への歴史もあります。
石窟寺院から、象徴的(平面的)に完成度の高いマンダラとなり、そこからまた立体的なマンダラが生まれてくる。マンダラ思想をいかにして表現しようかと試みた叡智がそこにあります。